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声楽マスタークラスで新たな刺激を受ける

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久々に音楽ネタを一つ。
愛するフランス人オペラ歌手、フィリップ・ジャルスキーさんが若き歌手向けに実施する声楽マスタークラスの模様が動画にアップされていたので観てみた。

彼は音楽活動の傍ら自身の音楽アカデミーACADEMIE MUSICALE PHILIPPE JAROUSSKYを2017年から運営している。
本アカデミーは大きく2つのカテゴリーに分かれており、1つ目はパリ郊外ブローニュに住む必ずしも音楽を学べる環境にいないが(音楽を学ぶには費用がかかるので)、しかし音楽を学んでみたい子供たちに開かれている教室 Programme Jeunes Apprentis、2つ目はプロとして既に活躍する若き歌手をさらにブラッシュアップさせる教室Programme Jeunes Talentsである。

取材の際、彼はよく言っている。「両親は音楽家でもなく中流の家庭でした。最初はヴァイオリンやピアノを習っていましたが18歳の時に僕の声を聴いた歌の先生がカウンターテノールとして声楽を学ぶことを進めてくれたので今の僕があります。歌手としては遅いスタートでした。。。そんな僕の経験も踏まえあらゆる子供たちにチャンスをあげたい。文化、音楽は皆に開かれるべきです。それがこのアカデミーを創立させた意味です。」

正に自由、平等、博愛を掲げるフランスならではの考え方だ。

Programme Jeunes Talents 「若き才能プログラム」の方には声楽、ヴァイオリン、チェロ、ピアノコースがあり
声楽はもちろんジャルスキーさんが講師を努める。

コロナ禍以前は年に4回、4~5時間ぶっつづけで実施されるマスタークラスが一般公開されていたのでもちろん何度も見に行った。生のジャルスキーさんをかぶりつきで見られる機会でもある。(行かない理由がないではないか!)
彼が通しで曲を歌うことはないが、たまに彼が見せる曲のさわりの部分だけでも彼の声を聴けるのが嬉しい。
ただ当初、観客はあまりいなかったのだが、どこかで聞きつけた彼のファンが押し寄せるようになり予約がとりにくくなってしまった。。

なのでこのように動画によるマスタークラスが観られるのはありがたいことだ。しかもわからない部分があれば何度でも観られる。

動画内の生徒さんはスペイン系の歌手らしい。中音が魅力的なカウンターテノールだ。独特で暖かな彼の声に魅了されれる。課題曲はMonteverdi と Mozart。

ここに登場する生徒さんたちは皆テクニックは既に素晴らしいので、テクニック自体を学ぶ私のような素人が見てもピンとこない部分があるのだが、ジャルスキーさんがどのように曲にアプローチしているかを垣間見ることができる。(自動翻訳もつくのでぜひご覧ください!)

今回学んだのは、「ところどころで強調すべき歌詞の大切さ、発声の流れを止めない音のもっていき方、歌の出だしをちょっと早めてピアノ前奏の流れをそのままつなげるテクニック」など。ここのところレッスンを怠っていたがまた歌いたくなった。早速前回の個人レッスンの時の録音を聴きながらおさらいすることにしよう。

ちなみにこの若き才能プログラムに応募できる年齢対象は18歳~30歳。さすがに私の年齢では無理だ。
いつか「シニア部門(老いた才能プログラム?)」ができないかどうかジャルスキーさんに聞いてみたい(!)

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