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笑いと涙のフランス語勉強会 ~100回まで続きました~

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語学の勉強には辛抱が必要だ。暗記、反復、実践、、毎日少しずつ積み上げていくしかない。とても孤独な作業だが私にはお互い励まし合いながらフランス語を勉強してきた日本人の「ご学友」ならぬ「語学友」たちがいる。

大学時代の第2外国語がフランス語だったり、社会人になってからも日仏学院で学んでいたので、渡仏後も言葉では困らないだろうと思っていたが、、全くの誤解であった。

外国人相手だからってパリの銀行や滞在許可証手続きの担当員はゆっくり話してくれることはない。それどころか「フランスにいるのに何故フランス語がわからないのか」と言わんばかりに聞き取れない私に不快感を露わにする人も少なくない。渡仏当初は自分の言いたいことも言えず悔しい思いをしては友人に泣きついたものだ。

在仏20年を過ぎた今でもたまにそんな場面に遭遇することがあるがさすがに泣くことはなくなった。「ゆっくり話していただけますか?」と言える図々しさが身についたのと、会話に冗談を交え相手をリラックスさせる術を覚えたことが大きいだろう。

さて、そんな渡仏初期の苦労(?)時代に語学学校で知り合った「語学友」が数人いた。皆同じような時期に日本から来ていたので生活一般の苦労度が一緒。すぐに打ち解け、学校外でも頻繁に会うようになった。

その中の友人がある日提案してきた。「お茶するのもいいんだけど、定期的にうちに集まってフランス語の勉強しない?例えば動詞の活用をみんなで書いてお互い採点するとか???」お~!!!なんて素晴らしいアイデア!

フランス語には定番の活用の他にかなり変則的な活用をする動詞が多い。その変則性に理由がないので覚えるしかない。何を隠そう、私にもどうしても頭に入らない動詞活用があったので友人たちと反復することで少しでも改善できればと願うのであった。

早速、動詞活用(Conjugaison, コンジェゲゾン)の会、人呼んで「コンジェゲ会」が発足した。メンバーは3~5名、毎週土曜日に友人宅で事前にお題にあげた20個ほどの動詞の活用をひたすらノートに書きまくり、採点し合う。
お題は、各自どうしても覚えたい動詞や不得意な動詞を事前に提案しあい、会の日までに予習してくるシステム。

「コンジュゲ会」は本帰国する人などメンバーが多少入れ替わったが、毎回勉強会後には友人の美味しい手料理をいただきながら、仕事や学校での苦労話や恋バナで盛り上がり、泣いたり笑ったりしながらも、また頑張ろうと思える場であった。
その後開催が100回になったところで一度お開きとした。もちろん彼らは今でも戦友的な大切な友人だ。

シャンソン歌手、フランス語教師、会社員など、、それぞれ生きる世界は違えど
ある一時期同じ目標を共にした「コンジュゲ会」に集い、鼓舞しあい、励ましあったあの苦しくもキラキラと輝いた時を私は一生忘れないだろう。動詞の活用は覚えられなくても。。。

4 Comments

  • Midnight in Paris

    活用の会…20年の仲間、苦楽を共にした大切な仲間ですね。ドラマだわ、本当に。パリでお会いした時の颯爽とした装い、素敵な笑顔が忘れられません!その後ろにはコツコツ活用習得に頑張った日々があったのですねー😊❤️

    • PARISBELLE

      パリでお会いしたこと、懐かしいですね!ぜひまたお待ちしております~!
      活用の会は、素敵な友人とだからこそできたことだと思います。一人では無理だったでしょうね。。。
      本当にありがたいです。

  • 増田美保

    優雅なパリ生活、ただただ羨ましく眩しく見ていたけれど、その裏には不屈の心とたゆまぬ努力と固い友情があったのね。ますます眩しい!

    • PARISBELLE

      そうです!海外一人暮らしっってことでいきってますが(?)
      一人じゃ絶対無理です。ある意味家族よりも強い絆を感じる友人たちに恵まれている幸せを日々感じます!

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