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ルーヴル・デッサン展とデュカスのビストロランチの休日

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2023年「初ルーヴル」は1月16日まで開催中の「16世紀ボローニャ・デッサン展」へ。

デッサン好きの私は昨年開催後にすぐに見学したのだが知らない画家ばかりでよくわからなかったため、最近お気に入りの「ガイド説明コース」に申し込み参加してきた。

これが正解!
やはり背景や画家の説明を聞くだけで色々なことが見えてくる。

しかもガイドの方は今回で2回目のカトリーヌさん。昨年別の特別展のガイドをしてくださった方。
口調がゆっくりでとてもお優しい印象。わかりやすかったので「デッサン展のご説明は次回いつやられます?」って聞いておいた。つまり今回は彼女をご指名!!

美術・歴史用語は専門的でまだまだ難しい。限られた時間内で最大限の理解を得るためにガイドの方との相性は大切だ。

参加者は全部で8名ほど。フランス人はやはりイタリアが大好きなようだ。今回は若い方からご高齢の男女が入り混じっていた。

参加者の中には造詣が深い方も多くマニアックな質問が飛び交い刺激的であった。

3,000点ものデッサン!

ルーヴルには15世紀〜18世紀までのデッサン画が3000点ほどあるらしい。その中で16世紀のデッサンは500点ほど。ほとんどがフランス王家による収集らしい。やはりルイさんたちの美意識は非常に高かったんだな。ルイに感謝。

さて今回の特別展では16世紀ボローニャで活躍した画家の作品44展が展示されている。いくつかをご紹介しよう。

Francesco Raibolini 金銀細工師でもあった
彼のデッサンの凹凸感、コントラストは非凡な技
Innocenzo de Imola ファエロの影響を受けた。
周りの枠は当時所有していた持ち主のサインのようなものらしい。
Bagnacavallo こちらもラファエロの影響。
背景の回廊はボローニャ建築の典型
Bartolomeo Passerotti 展覧会のポスターにもなっているだけありすごい迫力。これは版画ではなくたった一枚しか存在しないデッサン画であることが大切。
Passerotti 素早く描かれた自由な線に
現代性が感じられる。

「デッサン画」と一言で言ってもあらゆる線の表現があるもんだと実感。

線は誤魔化せない。水彩画や油絵のように色でぼやかすわけにいかないからだ。黒い線を積み重ねて影としてぼやかしていっても全体的にその線自体が主張するので誤魔化せない。

いつかボローニャにもまた行ってみたい。その際はスケッチブック持参でデッサンしてみようかな。

ランチは館内のビストロで

美しい絵画に集中したあとは美味しいものを食したい。館内のガラスのピラミッドの下にアラン・デュカスのビストロBistrot Benoitを見つけたので行ってみた(いつからあったっけ?)。

さすが素敵な内装とプレゼンテーション。日曜日の
13時はまだ余裕で入れたが14時過ぎには満席だった。

前菜、メイン、ワインかビール1杯で31.50euros.そんなに恐ろしい値段ではない。最近はカフェで食べてもそのぐらいすぐいってしまうからね。

しかし最近食べ過ぎ傾向にある私はおとなしめにクロック・ムッシューと赤ワインにしてみた。(それでもやはり飲む)

ええ・・・?これだけですかあ、デュカスさんと。実物のパンは割と長めではあったがあまりにおしゃれすぎて、、、。でもお味は流石に美味しかった。

予想外の展開をきちんと締めくくりたいということでデザートにクレーム・ブリュレを注文。こちらも美味なり〜。

ルーヴルのショップを覗こう

パリの美術館内のブティックはお土産に良さそうな綺麗な柄のノートやちょっとした紅茶なんかもありおすすめ!ルーヴルも然り。

私が必ず立ち寄るのはショップ奥2階にある書店コーナー。広々としてとても見やすい。

そしてなんといってもパリやフランス国内、ヨーロッパ内で開催中の展覧会のカタログコーナーが面白い。

ネットでチェックしても知らなかった展覧会をいくつもここで見つけた。しかも行く前にカタログを見れるなんてよく考えたらとても贅沢なことだ。

地上階のショップにはマリー・アントワネットがモチーフになったエコバックやポーチなども!

ルーヴル展示作品に擬えたイタリア、エジプト風のアクセサリーも手頃で可愛いものがある。

とにかく観るところ満載なルーヴル美術館は
私の生涯のワンダーランドだ。











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